海外大学院というと、世界トップのアメリカや、学費が無料のドイツや北欧が注目されがちですが、私はイギリスの大学院への進学を決めました。
イギリスをおすすめする理由がいくつかあるので、一つずつ紹介します。
大学のレベルが高い
イギリスには、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学をはじめとした世界トップレベルの大学がたくさんあります。
世界大学ランキングを見ても一目瞭然です。
https://www.topuniversities.com/university-rankings/world-university-rankings/2020
リンク先の2020年の世界大学ランキングでは、トップはアメリカとイギリスとスイスで独占です。
また、学べる分野の多さも違います。
例えば私の専攻であるデータサイエンスの修士課程は、ほとんどアメリカとイギリスにしかありません。日本ではやっといくつかの大学がデータサイエンス学部を設置したところです。
ドイツやスイスにも数校ありますが、イギリス、アメリカと比べると選択肢が少ないです。
なので、レベルの高い教育を受けたいなら、やはりアメリカかイギリスがいいと思います。
アメリカと比べて学費が安い
まず、アメリカの大学の授業料は高すぎです。
ハーバード大学やMIT、スタンフォード大学などのアメリカの私立大学は、年間500万円ほど授業料がかかります。
参考までにハーバード大学のマスター・ドクターの授業料のリンクです。
https://gsas.harvard.edu/admissions/tuition-fees
アメリカの修士課程は2年なので、単純計算で授業料だけで1000万円かかることになります。
これに加えて生活費もかかるので、よほどお金に余裕がないと厳しいかと思います。
UCバークレー、UCLAなどの公立大学も、外国人はアメリカ人の3~5倍の授業料を払わなければいけないので、私立大学と同程度の費用がかかります。
一方、イギリスの大学は多くが公立です。EU圏外の外国人は2倍ほどの授業料を払わなければいけませんが、それでも200万円くらいでいけます。
オックスフォード大学など超有名校はもっと高いですが、ロンドン大学や地方の大学だと比較的安いです。
例えば、私が進学するCity, University of London(ロンドン大学シティ校)のデータサイエンスの修士課程だと20000ポンド(1ポンド135円で270万円くらい)です。
そして何より、イギリスの修士課程は1年だけです。
なので、1年分の授業料と生活費さえ用意できれば留学できます。
授業も生活も英語
当たり前ですが、イギリスの大学院では授業はすべて英語で行われます。
現地の公用語も英語です。
ドイツや北欧は学費が無料で、学部はともかく大学院なら授業も英語でとても魅力的ですが、当然、現地での生活は現地語です。
1,2年間の留学だけで日本に帰ってくるつもりならいいかもしれませんが、卒業後働きたい、移住したいという場合は、やはり現地語の習得が必要です。
なので、よほどその国の言語、文化に興味があるというのでなければ、英語圏へ留学した方がいいと思います。
卒業後2年間働ける
2020年夏以降にイギリスの大学・大学院を卒業する人は、卒業後2年間就労できるビザを申請できます。
就労ビザを申請するには、申請前に企業に内定をもらっていてスポンサーになってもらえることが確定しているなど条件がいろいろありますが、この卒業生ビザにはそういった条件がないので誰でも申請できます。
詳しくはイギリス政府の公式ホームページで確認してください。
https://www.gov.uk/government/news/uk-announces-2-year-post-study-work-visa-for-international-students
大学院を卒業した後そのまま移住したいと思っている人は、この卒業生ビザで働いて、その間に普通の就労ビザに切り替え、その後5年間イギリスに住んでいれば永住権も申請できます。
アメリカにも同じような制度はありますが、そのあと普通の就労ビザを申請しても、アメリカは人気なので応募者が多すぎて抽選に当たらないとビザが下りません。
海外就職、海外移住も見据えて海外大学院留学をするなら、現状アメリカは避けた方が無難です。
ブレグジットのポンド安で今チャンス
ブレグジット以降、ポンドがずっと下がっています。
ブレグジット前は1ポンド190円だったのが今では130円です。
イギリス留学を考えている人は今が狙い目かもしれません。
まとめ
まとめると、イギリス大学院留学は、
- 英語圏で費用を抑えて留学したい
- 1年で卒業したい
- レベルの高い大学に留学したい
といった人におすすめです。